比較の基準値がゼロなら絶対差を使う
定義できない変化率を扱う際、無限大、100%増加、丸められたゼロに隠れた精度を作り出さないためのガイドです。
相対的な変化率は基準となる量で割って求めます。その基準値がゼロなら、通常の式は定義できません。食品を比較するときはその旨を明記し、無理に割合を出すのではなく、意味のある絶対差を示しましょう。
簡単な仮の例で確かめる
同じ栄養素を同じ食品量で記録した二つのデータを考えます。記録Aは0 g、記録Bは2 gです。表示された量を引くと差は2 gになります。Aを基準に増加率を求めるには2 ÷ 0 × 100が必要ですが、この計算には定義された結果がありません。
これを100%増加と呼ぶのは誤りです。100%増加は基準値を二倍にすることで、ゼロを二倍にしてもゼロです。「無限に多い」という表現も、計算から得られない定量的な結論を連想させるため、買い物の比較には役立ちません。
ゼロが厳密な値か確認する
栄養表示のゼロには丸めが含まれる場合があります。FDAのトランス脂肪に関するガイダンスには、表示されたゼロが一定の基準未満の量を表し得る具体例があります。同じ基準がすべての栄養素に当てはまるとは考えないでください。
そのため、Aのゼロが単に印刷された表示値なら、「AはBより100%少ない」という逆向きの計算でさえ、食品について分かっていることを誇張する場合があります。「この比較基準では、表示値に2 gの差がある」と限定する方が適切です。
不確かさを残す表示を選ぶ
- 元の二つの値と単位を表示します。
- その値に基づく絶対差を示します。
- 基準値がゼロのため、相対変化率は算出不可と記します。
- 元の資料にある丸めや「未満」の表現を残します。
表計算ソフトで割合を出すためだけに、ゼロを架空のごく小さな数に置き換えないでください。そうすると、主に自分で設定した分母によって決まる極端に大きな数字が生じます。
欠けた値は区別する
空欄はゼロの表示と同じではありません。手元の記録に栄養素の情報がなければ、データなしと記して比較を保留します。必要なのはより確かな元情報であり、初期値としてのゼロではありません。
この方法なら、相対的な割合が求められなくても、有用で検証できる結果を残せます。また、通常のデータ上の制約が、大げさな栄養上の主張になるのを防げます。